
【バターの代用品】ないときに使える調味料と分量の目安
このガイドのポイント
- 「塗る」ならマーガリン、「ソースに溶かす」ならサラダ油+牛乳や生クリーム、と使い方で選ぶと風味の差を小さくできます。
- 焼き目の香ばしさが決め手の料理(ムニエルや焼き菓子)は、油系の代用だと再現しにくいので、香りを補う一手間を加えると満足度が上がります。
- 代用品は塩分と香りの強さがバターと違うので、塩・こしょう・ハーブの量を少しずつ味見しながら調整するのがコツです。
バターがないときの代用品
マーガリン
バター 大さじ1のかわりに
- マーガリン大さじ1
植物油を主原料にした塗り広げやすい油脂で、トーストやロールパンならほぼ同量でそのまま置き換えられます。乳の香りは弱めなので、クロワッサンやパウンドケーキなど風味が決め手の焼き菓子では、バニラやラム酒を少し足すと物足りなさを補えます。
サラダ油+牛乳
バター 大さじ1のかわりに
- サラダ油大さじ2/3
- 牛乳小さじ1
油でコクを、牛乳で乳の風味を足す組み合わせです。バターの香ばしさは出ませんが、じゃがいものグラタンやチキンマカロニグラタンなど、ソースに溶け込ませて使う料理ならコクを近づけられます。
オリーブオイル
バター 大さじ1のかわりに
- オリーブオイル大さじ1弱
きのこや鶏肉のソテー、ガーリックトースト、トマトパスタの仕上げなど、油の香りを生かしたい料理に向きます。バター特有のミルク感は出ず、地中海風の軽い風味に寄りますが、コク自体はしっかり残ります。
生クリーム
バター 大さじ1のかわりに
- 生クリーム大さじ1
- サラダ油小さじ1/2
乳脂肪のまろやかさが近いので、スクランブルエッグやオムレツのコク出し、クリーム系パスタの仕上げに使いやすい組み合わせです。少量の油を足すと口当たりがバターに近づきます。香ばしさは出ないため、焼き目で風味を出す料理には不向きです。
バターとは
バターは生乳から分けたクリームを撹拌し、乳脂肪分を練り固めた動物性の油脂です。原料に乳酸菌を加えて発酵させた発酵バターと、加えない非発酵バターがあり、日本の家庭では非発酵の有塩タイプが主流です。パンに塗るほか、焼き菓子の生地、ソテーやソース作りなど、香りとコクが欲しい料理で活躍します。
ミルクのまろやかなコクと、有塩タイプならほのかな塩味が持ち味です。加熱するとナッツのような香ばしい香り(焦がしバターの風味)が立ち、冷やすと固まり、温めると溶けて液状になる性質が料理の仕上がりを左右します。
基本の使い方
食パン1枚に対してバター小さじ1〜2を室温に戻して塗り、トースターで軽く焼くと香りが立ち、外カリ中ふんわりのトーストになります。
ホワイトソース作りでは、バター大さじ2・小麦粉大さじ2・牛乳400mlを目安に、バターで小麦粉を炒めてから牛乳を少しずつ加えるとダマになりにくくなります。
じゃがいも2個分のマッシュポテトには、熱いうちにバター大さじ1〜1.5と牛乳大さじ2を混ぜると、ステーキやハンバーグの付け合わせに合うなめらかな口当たりになります。
鮭や鱈のムニエルには、1切れにつきバター小さじ2をフライパンに溶かし、弱めの中火でじっくり焼くと、魚に香りが移りソースなしでもおいしく仕上がります。
保存方法
におい移りと酸化に弱いので、開封後はラップでぴったり包んでから密閉容器に入れ、冷蔵で1か月程度を目安に使い切ります。使うぶんだけ早めに切り分けると庫内のにおいを吸いにくく、すぐ使わないなら小分けにして冷凍し、2〜3か月以内に使うと風味が落ちにくいです。
栄養・健康面
脂質が主成分でエネルギーが高く、ビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミンを含みます。有塩タイプには食塩も含まれるので、パンに塗る量やソースに加える量を調整すると塩分を取りすぎにくくなります。お菓子作りで塩味を避けたいときは無塩タイプを選ぶと味の調整がしやすいです。
よくある質問
有塩バターしかないお菓子のレシピでも、そのまま使えますか?
使えますが、有塩バターには食塩が含まれるため、生地に塩を加える指定があるレシピではその塩をひとつまみ控えると、甘さと塩味のバランスが取りやすくなります。クッキーやパウンドケーキなら有塩でも大きな失敗にはなりにくい一方、繊細な味のバタークリームや白い生地では、可能なら無塩バターを使ったほうが狙いどおりに仕上がります。
バターとマーガリンは料理でどう使い分ければいいですか?
マーガリンは植物油が主原料で塗り広げやすく、トーストやパンには「バター大さじ1 → マーガリン大さじ1」でほぼそのまま代用できます。一方、加熱で立つミルクの香ばしさやコクはバターのほうが豊かなので、ムニエルや焼き菓子など風味そのものを味わう料理ではバターが向きます。手軽さ重視ならマーガリン、香り重視ならバター、と考えると選びやすいです。
冷蔵庫から出したての固いバターを早くやわらかくする方法はありますか?
薄く切って室温に20〜30分置くのが基本ですが、急ぐときは1cm角に切ってから使うと早く戻ります。電子レンジは溶けすぎて分離しやすいので、使うなら数秒ずつ様子を見ながら加熱してください。塗る用なら、温めたナイフでこそげるように薄く取ると、固いままでもパンに広げやすくなります。
焦がしバターのような香ばしさを、代用品で出すことはできますか?
油やマーガリンには乳成分の焦げる香りがないため、焦がしバター特有の香ばしさをそのまま再現するのは難しいです。近づけたいときは、生クリームや少量の粉チーズなど乳のコクを足せる素材を組み合わせると風味に厚みが出ます。香り自体を補うなら、仕上げにナッツを刻んで散らすと香ばしさの方向性を寄せられます。
あとがき
パンを焼いてさあ塗ろう、というところでバターが端っこしか残っていない朝は、なんとなく一日のテンポが狂うものです。マーガリンならそのまま、ソースなら油と牛乳、卵料理なら生クリーム、と頭の隅に置いておけば、買い足しに行けない日でも慌てずに済みます。風味を存分に味わいたい日はバターを、軽く済ませたい日は手元の油脂を、と気分で使い分けられるようになると、冷蔵庫の残量に振り回されにくくなります。
この調味料を使ったレシピ

厚揚げとセロリのめんつゆ唐揚げ
カリッと揚げた厚揚げに、香ばしいセロリを合わせためんつゆ味のガッツリおかず。甘辛いコクと食感のコントラストで、ご飯が止まらない一皿です。

厚揚げとセロリの白だしふんわり蒸し
白だしのやさしい旨みで厚揚げとセロリをふっくら蒸し上げる、子どもも食べやすい主菜です。短時間で作れて後味はさっぱり。

厚揚げとかぼちゃのマヨしょうが漬け
こんがり焼いた厚揚げとかぼちゃを、しょうが香る軽めのマヨだれに漬けるだけ。満足感がありながら食べやすい、ダイエット中の作り置きおかずです。

厚揚げと小松菜の白だし和え
香ばしく焼いた厚揚げとさっとゆでた小松菜を、白だしベースで手早く和える副菜です。10分で作れて、あと一品にも作り置きにも便利です。

厚揚げと水菜のバター醤油おつまみスープ
こんがり焼いた厚揚げに、バター醤油の香りをまとわせた満足感のあるスープです。水菜のシャキッとした食感がアクセントになり、おつまみにもぴったりです。

厚揚げときのこのマヨしょうゆ炒め
厚揚げときのこをさっと炒め、マヨネーズでコクを出した節約おかずです。少ない材料でも満足感があり、ご飯が進む味に仕上がります。




