
【生クリームの代用品】ないときに使える調味料と分量の目安
このガイドのポイント
- 加熱して使うグラタンやクリーム煮は「牛乳+無塩バター」、冷たいソースやディップは「クリームチーズ+牛乳」が質感を寄せやすいです。
- 軽く仕上げたいポタージュは「牛乳+ヨーグルト」、乳製品を避けたいときは「豆乳+オリーブオイル」と、目的で代用を選べます。
- パスタ・煮込み・お菓子で必要なコクの濃さが違うので、代用品は脂肪分の量を意識して使い分けると失敗しにくいです。
生クリームがないときの代用品
牛乳 + 無塩バター
生クリーム 大さじ1のかわりに
- 牛乳大さじ2/3
- 溶かし無塩バター小さじ1
牛乳の水分にバターの脂肪を足して乳脂肪分を近づける組み合わせです。グラタンやクリーム煮など加熱して使う料理に向き、コクをしっかり補えます。脂肪を後から混ぜただけなので、泡立てるホイップ用途には使えません。
牛乳 + プレーンヨーグルト
生クリーム 100mlのかわりに
- 牛乳70ml
- ヨーグルト30ml
ヨーグルトの軽い酸味が加わり、こってりしすぎない仕上がりになります。じゃがいものポタージュなど野菜のスープと好相性です。酸が入るため高温で長く煮ると分離しやすく、仕上げに加えてさっと温める程度が安心です。
クリームチーズ + 牛乳
生クリーム 100mlのかわりに
- クリームチーズ40g
- 牛乳60ml
クリームチーズを牛乳でのばすと、濃厚でとろみのあるソースになります。チーズソースやディップ、チキンソテーのソースに向きます。チーズ自体に塩気があるので、料理全体の塩は少し控えめにすると味がまとまります。
豆乳 + オリーブオイル
生クリーム 100mlのかわりに
- 無調整豆乳85ml
- オリーブオイル15ml
乳製品を使わずコクを出したいときの組み合わせで、豆乳の風味にオイルでコクを補います。きのこパスタなど香りの強い具材と合わせるとなじみます。和風のスープに使うときは油を入れすぎると重くなるので控えめにします。
生クリームとは
生クリームは生乳から乳脂肪分を取り出して濃くした乳製品で、乳脂肪だけを使った動物性タイプと、植物油脂で作るホイップ用タイプがあります。クリームパスタやグラタン、クリーム煮といった料理にコクととろみを与えるほか、泡立ててケーキのデコレーションやガナッシュにも使われます。
乳脂肪由来のまろやかなコクが特徴で、料理に加えると角の取れた濃厚な口当たりになります。香りはおだやかで甘みは強くないため、砂糖を加えればお菓子に、塩気のある料理に使えばうま味を底上げする方向に働きます。
基本の使い方
クリームパスタ2人分なら、仕上げに生クリーム100mlを加えて弱火で1分温め、ソースを乳化させる。
かぼちゃスープ3皿分なら、生クリーム50mlを最後に回し入れ、沸騰させずに温度を保ってなめらかに整える。
鶏もも肉のクリーム煮2人分なら、煮汁に生クリーム80mlを加え、軽くとろみがつくまで2〜3分煮る。
チョコガナッシュなら、板チョコ100gに対して生クリーム100mlを温めて注ぎ、中心から混ぜてつやを出す。
保存方法
開封すると傷みやすく、動物性タイプは開封後2〜3日が使い切りの目安です。注ぎ口に口紅やスプーンが触れると劣化が早まるので清潔に扱い、残りは密閉容器に移して冷蔵します。冷凍すると解凍時に分離するため、泡立て用には不向きで、凍らせる場合は加熱料理に回すのが無難です。
栄養・健康面
乳脂肪が多くエネルギーは高めで、脂溶性のビタミンAなどを含みます。塩分はほとんどありませんが飽和脂肪酸が多いので、ソースや煮込みに使うときは一度に入れる量を小分けにすると、コクを出しつつ取りすぎを抑えやすくなります。植物性タイプは脂肪の種類が動物性と異なります。
よくある質問
動物性と植物性の生クリーム、料理ではどう使い分ければいいですか?
乳脂肪だけの動物性タイプはコクが深く、ソースや煮込み、ガナッシュなど風味を生かす料理に向きます。植物油脂主体の植物性タイプは比較的さっぱりして泡立ちが安定しやすく、デコレーション用のホイップに使いやすいのが特徴です。コク重視なら動物性、扱いやすさやあっさり感を求めるなら植物性、と考えると選びやすいです。
牛乳とバターで代用すると、本物の生クリームとどこが違いますか?
「生クリーム大さじ1 → 牛乳大さじ2/3 + 溶かし無塩バター小さじ1」で脂肪分のコクはかなり近づきますが、脂肪を後から足しただけなので、泡立ててもクリーム状にはなりません。グラタンやクリーム煮のように混ぜて加熱する料理なら違和感は出にくい一方、ホイップやムースのように泡の力を借りる用途には使えない点が大きな違いです。
生クリームを加えたソースが分離してしまうのはなぜですか?
高温で煮立てすぎると乳脂肪が分かれて分離しやすくなります。生クリームは仕上げ近くに加え、沸騰させずに弱火で温度を保つのが基本です。酸味のある食材(トマトやヨーグルト、ワインなど)と高温で合わせるのも分離の原因になるので、火を弱めてから加えるか、いったん火を止めて混ぜ込むと安定します。
余った生クリームを使い切るにはどうすればいいですか?
開封後は日持ちしないので、グラタンやクリームパスタ、コーヒーや紅茶のミルク代わりなどに早めに回すのが現実的です。泡立てて冷凍しておくと、コーヒーに浮かべたり凍ったままおやつにしたりと使えます。料理に使う前提なら製氷皿で小分け冷凍し、スープや煮込みのコク出しに少しずつ足すと無駄が出にくくなります。
あとがき
クリームパスタやシチューを思い立った日に限って、生クリームのパックが空、という巡り合わせは案外よくあります。そんなときも牛乳とバターの比率さえ覚えておけば、買い足しに走らずにコクのある一皿を仕上げられます。泡立てて使うお菓子だけは代用が難しいので、デコレーションの予定がある日は本物を用意しておくと安心です。普段の料理は手元の乳製品でうまくつなぎましょう。





