
【タイムの代用品】ないときに使える調味料と分量の目安
このガイドのポイント
- 肉料理はオレガノやマジョラムを等量で置き換えると無難で、樹木系の香りに寄せたいときはローズマリーを半量から試します。
- ブーケガルニのように束ねて使う料理では、ローリエやパセリの軸と合わせても香りのバランスが取りやすいです。
- 煮込みは早めに、ソテーは仕上げ前にと、加熱時間に合わせて加えるタイミングを変えると香りが残ります。
タイムがないときの代用品
タイムとは
タイムはシソ科イブキジャコウソウ属の葉を乾燥させた地中海生まれのハーブで、フランス料理のブーケガルニに欠かせない存在です。清々しい香りに含まれるチモールという成分が抗菌作用を持ち、肉や魚の臭み消しと風味づけを同時にこなします。煮込みや長時間の加熱にも負けない、丈夫な香りが持ち味です。
すっきりと爽やかで、わずかにほろ苦い香りが持ち味です。加熱に強く、煮込むほど肉や野菜になじんでいきます。
基本の使い方
鶏もも肉のロースト2人分なら、下味に塩こしょうと乾燥タイム小さじ1/3をすり込み、30分ほど置いてから焼くと臭みが消えます。
牛すね肉の赤ワイン煮込み4人分は、煮込みはじめに乾燥タイム小さじ1/2を加え、じっくり1時間ほど煮ると香りが染み渡ります。
白身魚のポワレ2切れ分なら、焼く直前にタイムの葉小さじ1/4を振りかけ、バターと一緒に焼き上げます。
ブーケガルニは、ローリエ1枚・パセリの軸2本と一緒に乾燥タイム小さじ1/2を束ね、スープや煮込みの鍋に入れます。
保存方法
密閉容器に入れ、直射日光と湿気を避けた戸棚で保存します。乾燥品でも半年から1年ほどで香りが弱くなるため、色や香りを確かめながら使い切りましょう。
栄養・健康面
使う量はごくわずかで、栄養面への影響はほとんどありません。チモールという抗菌成分を含み、塩を増やさずに風味を補えるハーブです。
よくある質問
生のタイムと乾燥タイムは同じ量で使えますか?
同じ量では使えません。乾燥タイムは水分が抜けて香りが凝縮しているため、生の3分の1程度で足ります。生の小枝を使うレシピを乾燥で作るなら小さじ1を目安に少しずつ加え、香りを見ながら調整すると失敗しにくいです。逆に乾燥のレシピを生で作る場合は、量を3倍ほどに増やして仕上げに加えてください。
タイムの代わりにローズマリーを使うと香りはどう変わりますか?
ローズマリーは松のような清涼感のある力強い香りを持ち、タイムより主張がはっきり出ます。置き換えるときは「タイム小さじ1 → ローズマリー小さじ1/2」を目安に半量から試し、鶏や豚のローストのような焼き料理に使うと違和感が出にくいです。入れすぎると香りが料理全体を支配してしまうので注意します。
ブーケガルニにタイムがないときはどうすればいいですか?
ローリエやパセリの軸と束ねる役割はオレガノやマジョラムでも代用できます。乾燥オレガノやマジョラムを同量ほど加え、煮込みの序盤から入れて香りをじっくり移すと、タイムに近い奥行きのある風味に仕上がります。煮込み終わりに束を取り出す手順は変わりません。
乾燥タイムはどのくらいの期間で香りが落ちますか?
密閉して冷暗所に置いても、半年から1年ほどで香りが穏やかになっていきます。瓶を開けたときに土っぽい香りしか感じられなくなったら、風味が抜けたサインです。使う直前に指で軽くもむと残っている香りを引き出せますが、香りがほとんどしない場合は買い替えを検討してください。
あとがき
煮込み鍋にローリエと束ねようとして、タイムの瓶が空だったという経験はありませんか。私はそんなとき手元にあるオレガノやマジョラムで代用し、香りの系統さえ合わせれば十分おいしく仕上がると実感しています。乾燥タイムは香りが長持ちするので、ブーケガルニ用に一瓶常備しておくと煮込み料理の腰が据わります。



