みりんと料理酒のボトルが並んでいる

みりんと料理酒の違いと使い分け|代用するときの分量目安

みりんと料理酒、どちらも和食に欠かせないのに役割は逆です。甘みや照りを出したいのか、臭みを消してやわらかく仕上げたいのか、目的に合わせた使い分けと代用の分量目安をまとめました。

このガイドのポイント

  • みりんは糖分を含み甘みと照りを出す一方、料理酒には甘みがほとんどなく、素材の臭みを消してやわらかく仕上げる役割を担います。
  • 照り焼きや煮物の仕上げで甘さとつやを決めたいときはみりん、下味やくさみ消しで素材を整えたいときは料理酒が向きます。
  • 互いに代用はできますが、みりんには甘みを補う砂糖、料理酒には甘みを抑える工夫が必要です。食塩添加タイプの料理酒は塩分にも注意します。

違いの早見表

項目みりん料理酒
主原料もち米・米こうじをアルコールに仕込み発酵・熟成させたもの日本酒をベースに塩などを加えて造ったもの
米由来の丸みのある甘みと発酵の香り甘みはほぼなくすっきりした香りとほのかな塩味
役割甘みと照り・コクを加える臭み消し・素材をやわらかくする
向く料理ぶりの照り焼き・肉じゃがの仕上げの甘み下味・煮汁のくさみ消し
代用可否料理酒+砂糖で代用可(甘みを補う)みりんで代用可(甘みが出るぶん砂糖は控える)

結論: どちらを使う?

一言でいうと、料理に甘みと照りを加えたいならみりん、臭みを消して素材をやわらかく仕上げたいなら料理酒です。みりんは米とこうじの発酵由来の糖分を含み、加熱すると照りとコクが料理に加わります。料理酒は日本酒をベースにした調味料で、甘みはほとんどなく、下味に使うと肉や魚のくさみを抑えながらやわらかく仕上がります。役割が逆であるぶん、互いに代用するときはみりんには甘みを、料理酒には甘みを抑える工夫を添えると味がぶれにくくなります。原材料や食塩の有無は製品によって異なるため、パッケージの表示をご確認ください。

それぞれの特徴

みりん

もち米と米こうじを焼酎などのアルコールに仕込み、こうじの酵素でじっくり糖化・熟成させて造る発酵調味料です。米由来の丸い甘みと、いくつもの糖が織りなす照りとコクが持ち味で、ぶりの照り焼きや肉じゃがに使うと上品な甘さとつやが加わります。加熱するとアルコールの大部分は飛びますが完全にはなくならず、加熱時間が短いほど残りやすいとされます。砂糖だけでは出しにくい奥行きが残る一方、お子さまや妊娠中・授乳中の方、アルコールを控えたい方に供する料理では、量を控えるか煮きってからお使いください。

料理酒

日本酒をベースに、塩分などを加えて調理用に造られたお酒です。肉や魚のくさみを和らげ、煮物や炒め物にコクと香りを足す役割で使われます。加熱でアルコールが揮発するときに素材の臭みも一緒に抜けやすく、下味に使うと身がやわらかくジューシーに仕上がります。ただし加熱してもアルコールが完全になくなるわけではないため、お子さまや妊娠中・授乳中の方、アルコールを控えたい方に供する料理では量を控えてください。食塩添加タイプが多く、そのまま飲む用途には向きません。

料理別の使い分け

照り焼き・煮物の仕上げ

甘みと照りを決めたいぶりの照り焼きや肉じゃがの仕上げには、みりんが向きます。しょうゆ大さじ2にみりん大さじ2を合わせて煮詰めると、つやのあるタレに仕上がります。料理酒だけでは甘みが出ないので、代用するなら砂糖を足します。

下味・くさみ消し

鶏肉や魚の下味には料理酒が向きます。鶏もも肉1枚に料理酒大さじ1をもみ込んでから焼くと、くさみが抑えられやわらかく仕上がります。みりんで代用する場合は甘みが強く出るので、レシピの砂糖の量を控えめにします。

煮汁・炒め物のコク出し

肉じゃがや野菜炒めの煮汁には、料理酒でコクを足してから、仕上げにみりんで甘みと照りを加えると味に一体感が出ます。どちらも入れすぎると水分が多くなるので、仕上げに軽く煮詰めて調整します。

代用するときの分量目安

みりん大さじ1 → 料理酒大さじ1+砂糖小さじ1

料理酒には甘みがほとんどないため、砂糖で補います。食塩添加タイプの料理酒を使う場合は塩分が加わるので、しょうゆなど他の調味料の塩加減を控えめにして味を見ながら調整すると失敗しにくくなります。

料理酒大さじ1 → みりん大さじ1

みりんは料理酒より甘みが強く出るため、レシピに砂糖が入っている場合は控えめにします。くさみ消しが主目的で甘みを加えたくないときは、料理酒大さじ1を水大さじ1で代える方法もあります。

よくある質問

みりんと料理酒は何が違うのですか?

みりんはもち米と米こうじを発酵・熟成させた甘み調味料で、料理酒は日本酒をベースに塩などを加えた調理用のお酒です。みりんは加熱すると照りと甘みを料理に添え、料理酒は肉や魚のくさみを抑えてやわらかく仕上げる役割を担います。代用するときは「みりん大さじ1 → 料理酒大さじ1+砂糖小さじ1」を目安に、甘みを砂糖で補ってください。

みりんがないとき、料理酒で代用しても大丈夫ですか?

代用できますが、料理酒には甘みがほとんどないため、そのままだと物足りなく感じます。目安は「みりん大さじ1 → 料理酒大さじ1+砂糖小さじ1」で、砂糖を先に溶かしてから加えると味が決まりやすくなります。食塩添加タイプの料理酒を使う場合は塩分が加わるので、しょうゆなど他の調味料は控えめにして味を見ながら仕上げるのがコツです。

料理酒がないとき、みりんで代用できますか?

みりんで代用できますが、甘みと照りが強く出るので、レシピに砂糖が入っているなら量を控えます。目安は「料理酒大さじ1 → みりん大さじ1」で、下味に使う場合はアルコール分がやや多く残るので、十分に加熱してください。加熱しても完全にはなくならないため、お子さまや妊娠中の方に供する料理では量を控えめにします。くさみ消しだけが目的で甘みを避けたいときは、料理酒大さじ1を水大さじ1で代える方法もあります。

料理酒には塩分が入っているのですか?

製品によりますが、食塩を添加した料理酒が多く販売されています。みりんにはほとんど塩分が含まれないため、「みりん大さじ1 → 料理酒大さじ1+砂糖小さじ1」で代用すると、レシピ全体の塩味がやや強くなることがあります。しょうゆや塩を加える前に味を見て、料理酒の塩分を差し引いて調整すると仕上がりが安定します。

あとがき

肉じゃがを煮ようとしてみりんを切らしていると気づき、料理酒に砂糖を足して代用したことがあります。役割が逆の調味料だと分かっていれば、甘みとくさみ消しのどちらを優先するかで、手元にあるもので落ち着いて置き換えられます。