片栗粉とコーンスターチの粉が並んでいる

片栗粉とコーンスターチの違いと使い分け|代用するときの分量目安

片栗粉とコーンスターチ、とろみの強さや冷めたときの変化に迷ったときや、切らしたときの代用に悩む方向けに、原料の違いから料理別の使い分け、置き換える分量の目安までまとめました。

このガイドのポイント

  • 片栗粉はじゃがいものでんぷんで少量でも強いとろみが付き、コーンスターチはとうもろこしのでんぷんでとろみが穏やかです。
  • 熱々で食べる中華あんかけや麻婆豆腐は片栗粉、冷やして食べるカスタードや焼き菓子はコーンスターチが向きます。
  • 互いに代用はできますが、とろみの強さが違うので分量を増減させると仕上がりが近づきます。

違いの早見表

項目片栗粉コーンスターチ
主原料じゃがいものでんぷんとうもろこしのでんぷん
とろみの強さ少量でも強くとろみが付く穏やかで片栗粉よりゆるめ
冷めたときの変化温度が下がるととろみが弱まりやすい冷めてもとろみが安定しやすい
向く料理中華あんかけ・麻婆豆腐・かきたま汁カスタードクリーム・唐揚げの衣・焼き菓子
代用可否コーンスターチで代用可(とろみはやや弱まる)片栗粉で代用可(とろみが強く出やすい)

結論: どちらを使う?

一言でいうと、熱々で食べる料理には片栗粉、冷やす料理やゆっくり火を通す料理にはコーンスターチが向いています。片栗粉はじゃがいものでんぷんが主原料で、少量でも澄んだ強いとろみが付くぶん、温度が下がるととろみが弱まりやすく、中華あんかけや麻婆豆腐のように出来立てを食べる料理で実力を発揮します。一方のコーンスターチはとうもろこしのでんぷんで、とろみは穏やかですが冷めても安定しやすいため、カスタードクリームや揚げ菓子のように冷やしたりじっくり火を通したりする料理に向きます。どちらも代用は利きますが、とろみの強さの差を分量で埋める前提で使うと失敗しにくくなります。

それぞれの特徴

片栗粉

じゃがいものでんぷんを精製・乾燥させた白い粉で、水で溶いて加熱すると澄んだとろみが出ます。少量でも強くとろみが付くので、中華あんかけや麻婆豆腐、和風煮物の仕上げに欠かせません。唐揚げの衣に使うと軽くカリッとした食感になります。冷めるととろみがゆるみやすいため、温かいうちに食べる料理と相性が良い素材です。

コーンスターチ

とうもろこしの胚乳からでんぷんだけを取り出した、きめの細かい白い粉です。加熱すると片栗粉より穏やかで軽いとろみが付き、冷めても重くなりにくいのが持ち味です。カスタードクリームやサブレ生地など製菓での使用が多く、揚げ物の衣に使えば薄くて軽いカリッとした仕上がりになります。

料理別の使い分け

中華あんかけ・麻婆豆腐

出来立てを熱々で食べる料理は片栗粉が向きます。水大さじ2に片栗粉大さじ1を溶いた水溶きを、火を止める直前に回し入れると麺や具によく絡むとろみになります。コーンスターチを使う場合は「片栗粉大さじ1 → コーンスターチ大さじ1と1/2」を目安に多めにすると近づきます。

カスタードクリーム・お菓子作り

冷やして食べるお菓子はコーンスターチが向き、牛乳250mlにコーンスターチ大さじ2を使うとだまになりにくくなめらかに固まります。片栗粉で代用する場合は「コーンスターチ大さじ1 → 片栗粉大さじ2/3」を目安に減らすと、とろみが強く出すぎるのを防げます。

唐揚げ・から揚げの衣

片栗粉は下味をつけた肉にまぶすと軽くカリッとした衣になり、コーンスターチは薄くて軽い口当たりに仕上がります。カリッと感を強めに出したいなら片栗粉、口の中でほろっと軽い衣にしたいならコーンスターチを選ぶと好みに合わせやすくなります。

かきたま汁・和風の煮物

だし600mlに片栗粉小さじ2+水大さじ1を溶いて加えると、卵がふんわり固まるとろみになります。コーンスターチでも代用できますが、とろみが弱めに出やすいので少し多めに溶いて加えると仕上がりが近づきます。

代用するときの分量目安

片栗粉大さじ1 → コーンスターチ大さじ1と1/2

コーンスターチは片栗粉よりとろみが穏やかなので、同じ強さに近づけるには多めに使います。冷めてもとろみが安定する性質があるので、カニ玉あんやカスタードのように時間を置いて食べる料理では、むしろこの代用のほうが向いていることもあります。

コーンスターチ大さじ1 → 片栗粉大さじ2/3

片栗粉は少量でも強くとろみが付くため、コーンスターチと同じ分量で使うととろみが強く出すぎます。分量を控えめにし、水溶きにしてから火を止める直前に加えると、澄んだとろみになりすぎず穏やかな仕上がりに近づけられます。

よくある質問

片栗粉とコーンスターチは何が違うのですか?

片栗粉はじゃがいものでんぷんで、少量でも強いとろみが付き、中華あんかけや麻婆豆腐など熱々で食べる料理に向きます。ただし温度が下がるととろみが弱まりやすい性質があります。コーンスターチはとうもろこしのでんぷんで、とろみは穏やかですが冷めても安定するため、カスタードクリームや揚げ菓子によく使われます。代用するときは「片栗粉大さじ1 → コーンスターチ大さじ1と1/2」を目安に、とろみがゆるければ少し増やして調整してください。

片栗粉がないとき、コーンスターチで代用できますか?

代用できますが、コーンスターチはとろみが穏やかなので、片栗粉と同じ感覚で使うと仕上がりがゆるく感じられます。目安は「片栗粉大さじ1 → コーンスターチ大さじ1と1/2」で、水溶きにしてから火を止める直前に加えると失敗しにくくなります。仕上がりはやや白っぽくなりますが、冷めてもとろみが落ちにくいので、時間を置いて食べるお弁当のあんかけなどにはむしろ向いています。

コーンスターチがないとき、片栗粉で代用できますか?

片栗粉は少量で強いとろみが付くため、コーンスターチのつもりで同じ量を使うととろみが強く出すぎることがあります。目安は「コーンスターチ大さじ1 → 片栗粉大さじ2/3」で、様子を見ながら加えてください。片栗粉のとろみは冷めるとゆるみやすいので、カスタードや冷やして食べるデザートに使う場合は、食べる直前にとろみを付け直すなど工夫すると仕上がりが安定します。

あんかけとカスタード、それぞれどちらの粉が向いていますか?

熱々で食べる中華あんかけや麻婆豆腐は、少量でしっかりとろみが付く片栗粉が向いています。逆に、冷やして食べるカスタードクリームやとろみを長く保ちたい料理は、冷めても安定するコーンスターチが向きます。どちらもない場合は「片栗粉大さじ1 → コーンスターチ大さじ1と1/2」を目安に置き換えられますが、料理の温度帯に合わせて選ぶと仕上がりが安定しやすくなります。

あとがき

あんかけを仕上げようとして片栗粉の袋が空だと気づき、コーンスターチで代わりに溶いたらとろみが軽すぎて慌てたことがあります。原料ととろみの出方の違いを知っておけば、切らしたときも慌てず手元の粉で近づけられます。