ガラスのボウルに入った重曹の画像

【重曹の代用品】ないときに使える調味料と分量の目安

このガイドのポイント

  • 重曹は掃除用・工業用と食用とで純度が違うため、お菓子作りには必ず食用グレードを選びます。
  • ベーキングパウダーとは完全互換ではなく、酸を加えないと苦味が残り、横に広がる焼き色の濃さも再現しにくいです。
  • 上にふっくら膨らませたいならベーキングパウダーやイスパタ、横に広げて焼き色を濃くしたいなら重曹、と仕上がりで選び分けます。

重曹がないときの代用品

分量
★ 迷ったらコレクッキー・蒸しパン

ベーキングパウダー

重曹 小さじ1のかわりに

  • ベーキングパウダー小さじ2

クッキーや蒸しパンに。BPは重曹に酸を加えた製品なので2〜3倍量が目安で、苦味は出ませんが横への広がりと焼き色は弱まります。

まんじゅう・どら焼き

ふくらし粉

重曹 小さじ1のかわりに

  • ふくらし粉小さじ2

まんじゅうやどら焼きに。重曹主体の膨張剤ですが商品ごとに配合が違うため、袋の表示量を必ず確認してから使います。

白い蒸し菓子

イスパタ

重曹 小さじ1のかわりに

  • イスパタ小さじ1

白く仕上げたい蒸しパンや中華まんに。重曹特有の黄ばみと苦味が出にくく、横にではなく上へふっくら膨らみます。

蒸しパン・パン

ドライイースト

重曹 小さじ1のかわりに

  • ドライイースト小さじ1/2

時間をかけられる蒸しパンやパンに。発酵で膨らむため即席の代わりにはならず、ぬるま湯で予備発酵させてから使います。

重曹とは

重曹は、炭酸水素ナトリウムという食品添加物で、加熱したり酸と反応したりすると炭酸ガスを発生させる膨張剤です。上下よりも横方向に広がりながら焼き色を濃く付ける性質があり、どら焼きや饅頭、カリッとした食感のクッキー、山菜のあく抜きなどにも使われます。掃除用や工業用とは純度が異なるため、必ず食用グレードの重曹を選ぶ必要があります。

単体では苦味と金属的なえぐみが強く、酸と合わせずに使うと入れすぎが失敗の直行便になります。

基本の使い方

どら焼きの生地は、薄力粉100gに重曹小さじ1/4を混ぜると、皮に気泡が入ったふんわりした焼き上がりになります。

クッキー生地に重曹小さじ1/4を加えると、生地が横に広がりながら焼けて、サクッと軽い食感に仕上がります。

ふきのとうなど山菜のあく抜きは、湯1リットルに重曹小さじ1を溶かしてゆでると、えぐみが和らぎます。

から揚げの衣に重曹をひとつまみ加えると、細かい気泡が入ってカリッとした軽い食感の衣になります。

保存方法

湿気やにおいを吸いやすいため、密閉容器に入れて冷暗所で保存します。食用と掃除用・工業用は純度が異なるので、必ず別の容器に分けて保管し、誤って取り違えないようにします。

栄養・健康面

主成分はナトリウムを含む炭酸水素ナトリウムで、使いすぎると料理の塩分・ナトリウム量に影響します。あく抜きなど水に溶かして流す用途では、体内に残る量はごくわずかです。

よくある質問

重曹の代わりにベーキングパウダーを使うときの分量は?

重曹小さじ1に対してベーキングパウダー小さじ2〜3が目安です。ベーキングパウダーにはすでに酸性剤が配合されているため、重曹のように苦味やえぐみが出にくいのが利点です。ただし重曹特有の横に広がりながら濃く焼き色が付く性質は弱まるため、どら焼きのような見た目重視の菓子では仕上がりがやや変わることを理解しておきましょう。

掃除用の重曹をお菓子作りに使ってはいけませんか?

掃除用や工業用の重曹は食用と製造工程や純度基準が異なり、不純物が含まれている場合があるため食用には使えません。お菓子作りやあく抜きなど口に入るものには、パッケージに「食用」と明記された重曹を選んでください。価格が近いことも多いので、購入時にラベルの表示を必ず確認する習慣をつけると安心です。

重曹を入れすぎるとどうなりますか?

重曹を規定量より多く入れると、酸で中和しきれなかった分が生地に残り、苦味や金属的なえぐみ、黄色っぽい変色として現れます。どら焼きやクッキーで小さじ1/4程度とごく少量にとどめているのはこのためで、多く入れるほど早く膨らむわけではありません。分量はレシピの指示どおりに量ることが失敗を防ぐ一番のコツです。

重曹はどのくらいの期間で使い切ればいいですか?

未開封であれば長期間安定していますが、開封後は空気中の湿気を吸って徐々に反応する力が落ちていきます。密閉容器に移し替えて冷暗所で保管し、数か月から半年程度で使い切るのが目安です。あく抜きなど掃除にも使い回せる素材なので、お菓子用と生活用で用途を分けて早めに消費すると無駄がありません。

あとがき

どら焼きを焼こうとしたら重曹のストックが切れていた、というのは意外とありがちな話です。ベーキングパウダーで代えれば膨らみは確保できますが、重曹ならではの焼き色の濃さや独特の風味までは再現しきれません。用途に応じて代用品を選べば、仕上がりの差を最小限にできます。掃除用と食用を分けて常備しておくと、いざというときに慌てません。