
【ベーキングパウダーの代用品】ないときに使える調味料と分量の目安
このガイドのポイント
- 重曹単体は苦味と黄ばみの原因になるため、代用するときは必ずレモン汁などの酸を組み合わせ、重曹やクエン酸は掃除用ではなく食用のものを選びます。
- ホットケーキミックスは薄力粉・BP・砂糖がすでに配合されているため、そのまま焼き菓子の生地に流用できます。
- 重曹だけの代用は膨らみ方も横方向に寄りやすく、ベーキングパウダーの上下に均一な膨らみとは完全に同じにはなりません。
ベーキングパウダーがないときの代用品
重曹+レモン汁
ベーキングパウダー 小さじ1のかわりに
- 重曹小さじ1/3
- レモン汁小さじ1
パンケーキやマフィンに。重曹だけでは苦味と黄ばみが出るため、レモン汁など酸を必ず合わせて中和し、混ぜたらすぐ焼きます。重曹は食用のものを使います。
重曹+クリームタルタル
ベーキングパウダー 小さじ1のかわりに
- 重曹小さじ1/4
- クリームタルタル小さじ1/2
シフォンなど失敗したくない焼き菓子に。製菓用の酸性剤で雑味が出にくく、市販品に最も近い膨らみになります。
重曹+コーンスターチ+クエン酸
ベーキングパウダー 小さじ1のかわりに
- 重曹小さじ1/4
- クエン酸小さじ1/4
- コーンスターチ小さじ1/2
自家製ふくらし粉を作りたいときに。コーンスターチが湿気を防ぎ反応を安定させ、混ぜたら早めに使い切ります。重曹もクエン酸も掃除用ではなく食用のものを使います。
重曹+ヨーグルト
ベーキングパウダー 小さじ1のかわりに
- 重曹小さじ1/3
- プレーンヨーグルト大さじ2
しっとりさせたいケーキやスコーンに。ヨーグルトの乳酸が重曹と反応し、水分が増える分だけ粉を少し足します。
ベーキングパウダーとは
ベーキングパウダーは、コーンスターチなどのでんぷんを遮断材にして、重曹(膨張の主剤)と酸性剤を配合した粉末状の膨張剤です。加熱と水分が加わると化学反応で炭酸ガスが発生し、生地を上下にふっくらと膨らませます。パンケーキやマフィン、クッキー、蒸しパンなど幅広い焼き菓子で使われ、単体の重曹と違って酸を加えなくても穏やかに膨らむのが特徴です。
それ自体はほぼ無味ですが、既定量より入れすぎると重曹由来の苦味や金属的なえぐみが生地に残ります。
基本の使い方
パンケーキは、薄力粉100gにベーキングパウダー小さじ1を合わせてふるうと、ふんわりと均一に膨らみます。
マフィンは、薄力粉150gにベーキングパウダー小さじ2を加えると、しっかりした高さのある焼き上がりになります。
クッキーは、生地にベーキングパウダー小さじ1/4だけ加えると、広がりすぎずサクッとした軽い食感に仕上がります。
蒸しパンは、生地にベーキングパウダー小さじ1を混ぜると、蒸し器の中でふっくらと縦に膨らみます。
保存方法
開封後は湿気を吸うと重曹と酸性剤の反応が進み、使う前から膨らむ力が落ちます。密閉容器に乾燥剤と入れて冷暗所で保管し、半年を目安に使い切ります。濡れたスプーンを入れないことも長持ちのコツです。
栄養・健康面
使用量がごく少量のため、栄養面への影響はほとんどありません。原材料にアルミニウム化合物(ミョウバン)を使わない「アルミフリー」タイプを選ぶと、苦味や金属臭が気になりにくく安心です。
よくある質問
ベーキングパウダーの代わりに重曹だけを同量使ってもいいですか?
同量の重曹だけで代用すると、酸性剤が入っていない分、加熱しても炭酸ガスが十分に発生せず膨らみが弱くなります。さらに重曹が中和されずに残るため、苦味や金属的なえぐみ、生地が黄色っぽく変色する原因にもなります。代用する場合は重曹の1/3量程度にとどめ、レモン汁や酢などの酸性の液体を必ず一緒に加えてください。
重曹とベーキングパウダーは何が違うのですか?
重曹(炭酸水素ナトリウム)は膨張剤の主剤そのもので、単体では酸と反応させないと十分に膨らみません。ベーキングパウダーはその重曹に酸性剤とでんぷんの遮断材をあらかじめ配合した製品で、水と熱を加えるだけで穏やかに反応します。どら焼きのように横に広げて焼き色を付けたいなら重曹、パンケーキのようにふっくら均一に膨らませたいならベーキングパウダーが向きます。
ベーキングパウダーは開封後どのくらいで使い切るべきですか?
湿気を吸うと保存中に少しずつ反応が進み、いざ使うときに膨らむ力が落ちてしまいます。開封後は密閉容器に移し、乾燥剤と一緒に冷暗所で保管したうえで半年程度を目安に使い切るのがおすすめです。焼き上がりの膨らみが以前より弱いと感じたら、水を少量入れて泡が出るか試すと、まだ使える状態かどうかを確認できます。
ホットケーキミックスはベーキングパウダーの代わりになりますか?
ホットケーキミックスには薄力粉・ベーキングパウダー・砂糖などがあらかじめ配合されているため、単体の代用品としてではなく、生地そのものの代わりとして使うのが実用的です。マフィンやドーナツの粉と置き換えれば、砂糖を控えめにするだけで手軽に焼き菓子が作れます。ただしベーキングパウダーだけを取り出すことはできないため、レシピの粉と砂糖ごと調整する必要があります。
あとがき
焼こうと思ったらベーキングパウダーの缶が空だった、そんな朝はありませんか。重曹に置き換えるだけでは苦味や黄ばみが出てしまうので、酸を組み合わせるひと手間を忘れないことが肝心です。分量と酸のバランスさえ押さえれば、いつもの焼き菓子に近い膨らみを取り戻せます。常備するなら湿気に強い密閉容器とセットで置いておくと安心です。



