PLA, TPU, ABS, PETG の違い・どれを選べばいいのか [3Dプリンター フィラメント]

3Dプリンターのフィラメントの素材で迷うことがあるのでメモ書きです。

PLA(ポリ乳酸)

それなりの強度があり、安価で初心者でも扱いやすい。とりあえず何か出力したい・プロトタイプを作りたいとき向け。

コスト比較的安価
特性やや硬め。生分解性があり環境に優しいとされる
強度中程度の強度で、剛性が高い
印刷温度180-220℃
欠点高温に弱く、長期間の耐久性に劣る

TPU(熱可塑性ポリウレタン)

やわらかめ。靴底、スマホケースなど向け。

コストやや高価
特性柔軟で伸縮性がある
強度強くて耐摩耗性が高い
印刷温度220-250℃
欠点印刷が難しく、特定のプリンターや専門の経験が必要な場合がある

ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)

耐久性が強い。機械部品など向け。

コストやや高価だがPLAほどではない
特性PLAよりはやわらかめ。加工しやすい。耐衝撃性、耐久性、耐熱性がある
強度強い
印刷温度210-250℃。ヒートベッドが必要な場合がある
欠点臭いがきつく、換気が必要。印刷が難しい場合がある

ABSは冷却時に収縮する性質があるため、ヒートベッドが特に必要とされる。(ヒートベッドはプリント物の底部を一定の温度に保つ機能や部品のこと)

PETG(ポリエチレンテレフタラートグリコール)

強度が高く、紫外線耐性がある。食品容器、屋外用部品、機械部品など向け。

コストやや高価だがPLAほどではない
特性PLAとABSの中間的な特性。柔軟性、耐候性と化学耐性を併せ持つ
強度高い
印刷温度220-250℃
欠点PLAよりもベッド表面に強く付着することがあり、印刷難易度が高い