【2025年最新】EV不便な点を正直に解説|充電・航続距離・コストの現実とは

EVを検討中のあなたが知っておくべき現実とは

電気自動車を検討している都市部在住のあなたに、購入前に知っておくべき不便な点を正直にお伝えします。私自身、EV導入を検討する際に感じた疑問や不安を踏まえ、現実的な視点でまとめました。

結論から言うと、日常使いは自宅や職場での充電環境があるかどうかで快適さが大きく変わります。

長距離ドライブは計画性が求められ、連休の移動では充電待ちの可能性を想定したほうが安心だと感じています。

2025年3月時点で、国内の充電インフラは約6.8万口まで増加し、前年度比約70%増という大幅な拡充が進んでいるとのことです。

内訳は普通充電約5.6万口、急速充電約1.2万口となっており、都市部の集合住宅で普通充電が増えたことで通勤・買い物の往復は楽になる人が増えているという話もあります。

しかし、急速充電の絶対数は依然として限定的で、地方や幹線道路沿いの密度は課題が残っているのが現状です。経済産業省 充電インフラ整備促進に関する取組

充電インフラの現実|設置数・時間・料金・住環境の壁

充電ステーションの数と分布状況

全国約6万8000口の公共充電スタンドが設置されているものの、急速充電器は約1万2000口に留まっています。都市圏に集中している傾向があり、地方では充電スポット間の距離が長くなるケースも珍しくありません。

特に山間部や過疎地域では「空白地帯」と呼ばれるエリアも存在します。EV DAYS(東京電力HD)最新普及率データ

充電時間の現実と混雑時の待ち時間

急速充電の基本的な目安は30分単位ですが、車種の受け入れ性能やステーション出力で実測は変動します。

特に高出力充電器が満員の時や、バッテリーが冷えている状態では、予定より時間がかかることがあります。

食事や休憩のタイミングと急速充電を組み合わせる「旅のリズム調整」が重要だと感じます。

充電料金の実態とコスト感

公共の急速充電は従量課金で1kWhあたり30〜60円程度が相場という情報があります。

バッテリー容量が大きいEVを外出先で頻繁に充電する場合、ガソリン代と大差ない水準になることもあるようです。

自宅での夜間電力中心に回せばコスト印象は大きく変わりますが、マンション暮らしでは公共充電の比率が上がりやすいのが悩ましいところです。

実際の料金は充電ネットワークや地域によって差があるため、よく利用する路線の料金体系を事前に調べておくことをおすすめします。

※料金は2025年8月時点の情報ですJapan Energy Times 充電コスト解説

集合住宅での充電設置の課題

マンションでの充電設備導入は、理事会の合意形成・電気容量・配線ルート・課金システムなど、現実的なハードルが並びます。

国の補助制度は年々整備されており、工事費や設備費の一定割合に補助がつく制度もありますが、対象要件や上限は年度ごとに変わるため、最新情報の確認が欠かせません。次世代自動車振興センター 充電設備補助金案内

航続距離の制約|季節変動と実走行での現実

冬季の航続距離低下は避けられない現実

寒冷地では航続距離が20〜30%減少するという情報が多く見られます。

氷点下の環境では、バッテリー内の化学反応が鈍くなり、ヒーター使用やバッテリー温度管理で消費電力が増加します。

通常400kmの航続距離を持つEVでも、冬場は280〜320km程度まで短くなる可能性があるとのことです。EV Car Life 寒冷地性能実測

冬旅では「いつもより1回多く充電を挟む前提」で計画すると心理的な余裕が生まれます。

高速走行時の電費悪化

高速道路での一定速巡航は空力抵抗の影響で消費が増え、向かい風や勾配があると更に余裕が削られます。

カタログ値と実走行での差が最も顕著に現れるのが高速走行シーンです。

長距離ドライブでは電費の変動を前提に、次の充電ポイントを1つ先送りしない判断が重要だと思います。

購入・維持コストの現実|価格・保険・バッテリー交換費

車両価格と保険料の負担増

EVは車両保険料も高額になる傾向があります。

任意保険は車両価格・補償範囲・ドライバー属性で変動しますが、年間2〜3万円程度の増加を覚悟する必要もあるかもしれません。

EVの料率クラスが軒並み「クラス10」以上に区分されているという情報もあり、修理費用の高さが保険料に反映されているようです。EV DAYS 維持費解説

バッテリー劣化と交換費用の懸念

日常使いでは、急速充電の頻度・高温環境・満充電の保持時間などが劣化に影響する可能性が指摘されています。

交換費用は容量や車種で大きく異なりますが、100万円〜300万円程度という情報も見かけます。

実際の費用は部品価格や作業工賃、保証・リビルトの選択肢で変わるため、購入前にディーラーで確認しておくことをおすすめします。

バッテリーは消耗品という認識を持っておくことが大切だと感じています。カースモ バッテリー交換費用解説

日常使いでの細かな不便さ

充電忘れと計画性の必要性

ガソリン車なら「給油は5分で完了」ですが、EVは帰宅時に充電ケーブルを挿す習慣が必要です。充電を忘れて朝から慌てる経験は、多くのEVオーナーが一度は通る道だと思います。

また、長距離移動時は事前に充電スポットの営業時間や故障情報をチェックする習慣が求められます。

充電アプリを複数入れて、リアルタイムの空き状況を確認できるようにしておくと安心です。

集合住宅や賃貸での制約

戸建て以外では充電環境の確保が最大の課題です。近隣のコインパーキングに充電設備があっても、毎回の充電で駐車料金が発生し、月額コストが予想以上に膨らむケースもあります。

転居時は「充電環境」が物件選びの重要な条件になり、選択肢が制限される可能性があります。

賃貸では大家さんの理解を得るのも一苦労という話をよく聞きます。

それでもEVを選ぶメリットとの天秤

これらの不便さがある一方で、EVにはメリットも存在します。自宅で充電できる環境なら「ガソリンスタンドに寄る手間」がなくなり、日常のランニングコストを下げられるかもしれません。

また、モーターの静粛性や瞬発的な加速性能は、一度体験すると元に戻りにくい魅力があります。環境への配慮という観点でも、満足感を得られる人は多いでしょう。

重要なのは、使用パターンと住環境にEVの特性がマッチするかどうかです。

都市部での短距離中心、自宅に充電環境を整えられる、年数回の長距離旅行は計画的に対応できる、という条件が揃えば不便さは大幅に軽減されます。

さいごに

購入前に確認するとよいとされる点をまとめました。住居での充電可否と将来の導入可能性を把握し、よく利用する幹線道路・目的地周辺の急速充電密度を調べておくことが大切です。

冬季の使用頻度とヒーター込みの電費理解、車両保険・バッテリー関連の費用感も把握しておけば、期待とのギャップを小さくできるはずです。

EVの技術進歩と充電インフラ整備は年々加速しており、現在の不便さの多くは将来的に解消される可能性が高いと感じています。

しかし、購入時点での現実を正しく理解した上で決断することが必要でしょう。政策や設備の更新は動的なため、数カ月ごとに最新情報をチェックする習慣も大切だと思います。

この記事は執筆時点で得られた情報に基づいています。内容は正確性に配慮していますが、正確性を保証するものではありません。実際の最新情報は別途ご自身でご確認ください。

投稿者 koki