【2025年最新】EV電気自動車購入で後悔した人の失敗パターン7選|知らないと損する事前チェック項目

なぜEV購入で後悔する人が続出しているのか

環境性能の高さや燃費の良さから注目を集める電気自動車(EV)ですが、実際に購入した方の中には「こんなはずじゃなかった」と後悔している人が少なくありません。SNSや口コミサイトでは「EV生活に疲れました」「値落ちが激しいので卒業します」といった率直な声も見受けられるのが現実です。

この記事では、実際の購入者が体験した失敗パターンを具体的な数値とともに紹介し、EV購入を検討している方が同じ失敗を繰り返さないための情報をお届けします。

充電環境の事前確認不足で起きる深刻な問題

自宅充電設備の設置で想定外の出費と時間

EV購入で最初にぶつかる壁が、自宅での充電環境整備です。一戸建てでも工事費用は数万円〜数十万円と幅があり、分電盤からの距離や配線ルートによって大きく変動します。特に問題となるのがマンション住まいの方で、管理組合の承認取得に半年〜1年かかるケースもあり、非EV利用者を含む管理組合全体での合意形成が必要になります。

外出先充電で直面するストレス

自宅に充電設備が設置できない、または設置が間に合わない場合、外出先での充電に頼ることになりますが、ここでも想定外の問題が発生しています。

  • 充電スポットが満車で30分以上待たされた
  • 急速充電でも30分以上かかるのが不便
  • 充電を忘れて出社が遅れた

特に都市部では充電スポットの競争が激しく、計画通りに充電できないケースもあります。

航続距離の現実とカタログスペックの大きな差

冬季の航続距離は想像以上に短い

EV購入者が驚くのが、実際の航続距離がカタログ値と異なることです。特に冬季の性能低下は深刻で、氷点下6度の環境では航続距離が400kmから240kmに減少するという調査結果があります。

長野県で日産サクラを実際に運用している事例では、春の電費7.3km/kWhに対し、冬季は5.3km/kWhと約28%も悪化していることが実測データで明らかになっています。

エアコン使用による航続距離への影響

エアコンやヒーターを使うと電費が悪化するとは知らなかった」という声も聞かれます。これは、電気自動車がエンジンの排熱を利用できないガソリン車とは異なり、暖房にバッテリーの電力を直接使用するためです。

維持費の誤算で家計に予想外の負担

電気代の実際の負担額

「EVは燃料費が安い」と聞いて購入したものの、実際の電気代負担に驚く方もいらっしゃいます。年間1万km走行時の充電代は約5万2千円という報告もあり、自宅充電の場合でも月4千円程度の電気代増加は覚悟しておく必要があります。

太陽光発電がある家庭では有利で、実際の事例では月の充電代が1,256円(1km当たり3.6円)に抑えられています。しかし、すべての家庭で太陽光発電が利用できるわけではありません。

バッテリー交換費用の高額さ

EVの長期所有で最も心配されるのがバッテリー交換費用です。車種によって大きく異なりますが、交換費用の目安は50~100万円、車種によっては200万円という情報もあります。

幸い、多くのメーカーで8年間または16万kmといった保証がついている場合があり、容量が70%を下回った場合は交換の対象となりますが、保証期間終了後の交換費用は車両価値に迫る可能性もあります。

リセールバリューの下落

1年で価値が半減するEV市場の現実

EV購入者が最も予想していなかった問題の一つが、リセールバリューの下落です。新車EVの価値が最初の12ヶ月で半分ほどに下落することも。価値下落には複数の要因があります。

  1. 技術進歩の速さ:毎年のモデルチェンジで航続距離や充電速度が向上
  2. 新車価格の値下げ:メーカーによる積極的な価格改定が中古車価格を直撃
  3. バッテリー交換コストへの不安:保証期間終了後の高額な交換費用への懸念
  4. 充電インフラへの不安:航続距離や充電環境に対する市場の不安感

長距離移動での制約と計画の煩わしさ

旅行のたびに必要な綿密な充電計画

旅行のたびに充電計画を立てるのが面倒だった」という声も聞かれます。ガソリン車なら5分程度の給油で済むところを、EVでは30分以上の充電時間を複数回確保する必要があります。

さらに困るのが、「高速道路の充電スポットが混雑していて、想定よりも時間がかかった」という状況です。特に連休時期などは充電待ちの長蛇の列ができることもあり、旅行スケジュールが大幅に狂ってしまうケースも報告されています。

EVのポイント

以下の点をおさえておくと良いかもしれません。

充電環境の事前確認

  1. 自宅充電設備の設置可能性と費用
    ・マンションの場合は管理組合への事前相談
    ・工事費用の複数業者からの見積もり取得
    ・設置完了までの期間確認
  2. 近隣充電インフラの調査
    ・自宅周辺の充電スポット数
    ・利用時間帯と混雑状況
    ・充電速度と料金体系

実際の使用環境でのシミュレーション

  1. 年間走行距離と用途の明確化
    ・日常の通勤距離
    ・月1回以上の長距離移動の有無
    ・冬季の使用頻度
  2. 家計への影響試算
    ・月間電気代の増加額
    ・ガソリン車との維持費比較
    ・補助金適用後の実質購入価格

購入後のリスク対策

  1. 保証内容の詳細確認
    ・バッテリー保証の条件と期間
    ・無償交換の基準(容量70%以下など)
  2. リセールバリューを意識した車種選択
    ・人気車種や実績のあるブランド
    ・技術的に安定したモデル

まとめ:EV購入は慎重な事前調査が成功の鍵

EV購入で後悔している方々の共通点は、事前の情報収集が不十分だったことです。充電環境の整備に想定以上の時間と費用がかかったり、冬季の航続距離低下を知らなかったり、急激なリセールバリューの下落に驚いたりと、「知っていれば避けられた」失敗が大半を占めています。

重要なのは、現在の技術レベルと自分の使用環境を正しく理解した上で、冷静に判断することです。

この記事は執筆時点で得られた情報に基づいています。内容は正確性に配慮していますが、正確性を保証するものではありません。実際の最新の情報は別途ご自身でご確認ください。

投稿者 koki