テスラの購入を検討しているあなた、ちょっと待ってください。テスラは確かに魅力的な電気自動車(EV)ですが、実は購入後に後悔するケースも少なくありません。2025年10月現在の最新情報をもとに、テスラ購入で後悔しやすい人の特徴を徹底解説します。
なぜ今「テスラ購入で後悔」が増えているのか
テスラは世界的に人気のEVメーカーで、素晴らしいクルマです。しかしどのクルマにも言えますが、 充電インフラの整備状況、維持、そしてライフスタイル といった要素はオーナーによって異なります。これらが購入後の後悔につながっているケースが報告されています。
テスラの最新価格情報(2025年10月版)
購入検討の第一歩として、最新の価格情報を把握しましょう。
Model 3(モデル3)
- RWD(リアホイールドライブ): 531万3,000円〜
- ロングレンジAWD: 621万9,000円〜
- パフォーマンスAWD: 725万9,000円〜
Model Y(モデルY)
- RWD: 558万7,000円〜
- ロングレンジAWD: 647万6,000円〜
これらは車両本体価格であり、オプション装備や充電設備など「それ以外のコスト」が別途発生する点に注意が必要です。
参考: テスラ公式サイト
後悔する人の特徴7選
1. 長距離ドライブが多い人
テスラの航続距離は確かに優れていますが、長距離ドライブが多い方は注意が必要です。
航続距離の実態
- Model 3 RWD: 513km(WLTC)
- Model 3 ロングレンジAWD: 629km(WLTC)
- Model Y RWD: 682km(WLTC)
一見十分に見えますが、冬場は様々な条件(気温、暖房使用、走行環境など)により航続距離が大幅に低下する可能性があります。北海道などの寒冷地では特に顕著です。
高速道路での長距離移動が多い場合、充電計画が不可欠となり、ガソリン車と比べて自由度が低下することを理解しておく必要があります。
参考: テスラモデル3の寒い時期の航続距離を検証 – Lexury Motors Journal
2. 予算が限られている人
テスラは「車両価格+隠れコスト」で考える必要があります。
初期費用の内訳
- 車両本体: 531万円〜
- 充電設備(ウォールコネクター+工事費): 10〜15万円
- オプション装備: 〜数十万円
- 自動車保険: 初年度10〜18万円
予算531万円で購入できると考えていたら、実際には550万円以上必要になる可能性があります。
3. マンション・アパート住まいの人
自宅充電ができない環境は、利便性に影響するでしょう。
主な課題
- スーパーチャージャー利用が主体になると、充電コストが上がる
- 充電のたびに移動が必要で、時間的コストが発生
- マンションの管理組合の承認取得が困難なケースも
毎日通勤で使うような場合は不便を感じやすいかもしれません。
4. 維持費を甘く見ている人
「EVは維持費が安い」というイメージもありますが、使い方によっては実態が異なるケースもあります。
保険料の高さも無視できません。テスラの一部車種は損害保険料率算出機構により料率クラス17(最高ランク)に設定されており、同価格帯の国産車と比べて保険料が高額になる傾向があります。
自宅充電以外にスーパーチャージャーを利用する想定なら、その費用も試算すると良いでしょう。
参考: テスラの修理代はなぜ高い? 車両保険の料率クラスが最高の「17」に – EVsmartブログ
5. 他のEVと比較検討していない人
テスラだけに注目して他の選択肢を見ていない方は、購入後に「あっちの方が良かった」と後悔する可能性があります。
2025年の主要競合車種
| 車種 | 価格 | 航続距離(WLTC) |
|---|---|---|
| テスラ Model 3 RWD | 531万円〜 | 513km |
| 日産リーフ(新型) | 518.9万円〜 | 702km |
| BYD ATTO 3 | 418万円〜 | 470km |
特に2025年10月に発表された新型日産リーフは、航続距離702kmと国産EV最長を実現し、価格も518.9万円からと競争力があります。
参考: 新型日産リーフ、航続距離702km – Motor-Fan
6. 充電インフラを過信している人
「スーパーチャージャーがあるから大丈夫」と考えていると、現実とのギャップに直面する可能性があります。
増加傾向にはありますが、ガソリンスタンドの数と比べると少ないのが現状です。地方部では特に充電スポットが限られており、充電待ちが発生するケースも報告されています。
7. 補助金を活用していない人
国、自治体も補助金を出すことがあります。お住いの地域によってはテスラ購入で約100万円以上の補助金を受けられる可能性があるにもかかわらず、それを知らずに購入してしまうケースがあります。
ただし、補助金には申請期限や保有義務の期間の指定、国や自治体の予算があるため、事前の確認と計画的な申請が必ず必要です。
3つのチェックポイント

1. 実際の使用シーンをシミュレーションする
- 毎日の通勤距離は?
- 週末の移動パターンは?
- 年に数回の長距離ドライブは?
など、ご自身の使用シーンを具体的に書き出し、充電頻度や充電場所を想定してみましょう。
2. トータルコストを計算する
以下などを具体的に計算して、総費用を出しておくと良いかもしれません。
- 車両本体価格
- オプション費用
- 充電設備費用
- 5年間の維持費(保険、充電、メンテナンス)
- 補助金控除後の実質負担額
3. 試乗とレンタルで体験する
数時間の試乗だけでなく、可能であれば1日〜数日のレンタルで実際の生活に組み込んでみることもできます。
充電の手間、航続距離の感覚、運転の快適性を体験して、ご自身のライフスタイルとギャップがないか確認すると良いかもしれません。
テスラは素晴らしい車。でも慎重な検討が必要
ポイント
以下の点を慎重に確認すると良いかもしれません。
- 自宅充電環境が整っているか
- 毎日の移動距離が限定的か(片道50km以内程度)
- 先進技術や環境配慮を重視するか
- 補助金を最大限活用できるか
以下に該当する場合は特に慎重な検討が必要かもしれません。
- マンション・アパート住まいで自宅充電が困難
- 毎日長距離通勤がある
- 予算に余裕がない
- 充電インフラが整っていない地域在住
購入前に、ご自身のライフスタイルとテスラの特性がしっかりマッチングするか、よく考えると良いかもしれません。
この記事は2025年10月17日時点の情報に基づいています。価格や補助金制度は変更される可能性がありますので、購入時には最新情報をご確認ください。

